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ショパン 英雄ポロネーズの難易度は? 曲の解説も!

ショパンの英雄ポロネーズといえば、華やかな曲調でショパンの作品の中でも人気が高い一曲だと言えます。

この記事では、ショパンの英雄ポロネーズの難易度や、曲について解説しています。

メインテーマのメロディーは、クラシック音楽やピアノに詳しくない方でも耳にしたことがあるのではないでしょうか。
その一方で、いざ演奏するとなると難しそうな感じがして難易度が気になるところです。
また、英雄ポロネーズの「英雄」っていったい誰のこと?などタイトルも気になるところですね。

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ショパン 英雄ポロネーズの難易度は?

全音楽譜出版社が発行している全音ピアノピース(局単位で買うことができるピアノの楽譜)では、やさしい順にA~Fの難易度が曲に設定されています。

ショパンの英雄ポロネーズは難易度F

この分類上では、ショパンの英雄ポロネーズは最高難度のF(上級の上)に位置付けられています。

ちなみに難易度Fには同じくショパンの別れの曲、黒鍵のエチュード、革命のエチュードなどもラインナップされています。
ショパンの曲が全て難易度Fなのかというとそういうことでもなく、マズルカやワルツの中には難易度B-Cの曲もあります。

ショパンの英雄ポロネーズはやっぱり最高難易度ですよね……!と思ってしまいましたが、具体的にどんなところが難易度が高いとされるポイントなのでしょうか。

演奏に実際に挑戦してみた方のお話や楽譜を見た感じ、曲を聴いた感覚などから5点ほどまとめてみました。

メインテーマが有名なだけにきちんと聴かせる必要がある

楽譜通りに演奏するだけでは曲にならず、踊りの曲であるポロネーズとしてのリズミカルさが表現できて初めてようやくスタートラインに立てるということです。

楽譜通りに演奏しただけではダメだなんて、なかなかのハードルの高さですね……!

中間部の左手がオクターブで一定の動きを正確に繰り返す必要がある

私はオクターブ+1音が指が届く限界なのですが、ずっとオクターブで演奏する必要があると考えただけで指がつりそうです……。

中間部のみならず、曲中各所でオクターブでのダイナミックな表現が多用されている

そもそも手が小さいと演奏すること自体が大変な曲ですね……ピアノって小柄な女性でも上手な方が多くいらっしゃるイメージなのですが、手だけ大きいんですかね……?

装飾音符やトリルが多用されている

効果的に演奏できればよいのですが、わざとらしくなったりうまく入れられなかったりと、さじ加減が難しいようですね。

転調が多い

ショパンの英雄ポロネーズは、絶えず転調を繰り返しながら曲が進みます。

転調が多いと単純に楽譜上でシャープやフラットがついたりなくなったりしますので混乱しそうです。
楽譜を見てみると調号に臨時記号、さらには半音ではなく全音上がる「ダブルシャープ」まで出現します……。



演奏するにはなかなかのハードルを感じますが、ポロネーズのリズミカルさ、曲の持つ大胆さや繊細さを最大限に表現することができるのであれば、取り組みがいがある曲であるとも言えますね。

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ショパン 英雄ポロネーズの解説

ここでショパンの英雄ポロネーズについて解説したいと思います。

ショパン 英雄ポロネーズについて

英雄ポロネーズは正式な曲名を「ポロネーズ第6番変イ長調 作品53」と言い、フレデリック・ショパンが1842年に作曲したものです。

実は英雄ポロネーズというのはショパンがつけた曲名ではなく、男らしく勇ましい魅力を持つことから「英雄」というニックネームで呼ばれているようです。
ショパンと関わりが深い弟子たち、あるいはこの曲を聞いて感心した人たちがつけたという説もあります。
「英雄ポロネーズ」なんて言うから誰かモデルでもいるのかなとも思ったのですが、そもそもショパンがつけた曲名ではなかったのですね。

英雄ポロネーズは多くのピアニストが録音していますので、色々と聞き比べてお気に入りの演奏を見つけていただくのもいいと思います。
Apple Music Classicalのような、サブスクサービスだと聞き比べも楽々ですね。

Apple Music Classicalについてはこちらの記事もどうぞ。

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ショパン 英雄ポロネーズ 曲の解説

英雄ポロネーズは「ミ♭」の強い音で始まります。
ちょっとそわそわするような半音階と分散和音の動きが、半音ずつ音が高くなって展開されていきます。
分散和音の中にメロディーが見え隠れしたところで、有名なメインテーマが始まります。

メインテーマの2回目はオクターブが多用され1回目より鮮やかに奏でられます。
少し不安になるようなリズムを挟み、ポロネーズらしい伴奏に乗って流れるようなメロディーに続いてメインテーマが戻ってきます。

転調し仕切り直したところで中間部に入り、リズミカルな伴奏で軽やかなメロディーが展開されていきます。
メインテーマの中で出てきたトリル付きのモチーフが散りばめられながらも流れるように、やや消え入るようにも曲が進んでいきますが、クレッシェンドの後オクターブが多用されたメインテーマが戻ってきます。

そしてコーダではポロネーズのリズムが出てきたり、メインテーマが出てきたりと10小節あまりの中に曲中の要素がギュッと詰め込まれ、力強い和音で曲が終わります。

曲の長さは7分程度、ピアノのソロ曲としては極端に長くもなく短くもなく、といったところでしょうか。
わかりやすいメインテーマのメロディー、華やかさや力強さ、繊細さなどが纏められている曲ですので、根強い人気の理由がうかがえます。

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