イタリア人の作曲家、「オペラ王」の異名を持つヴェルディ作曲のオペラ「アイーダ」。
凱旋行進曲(がいせんこうしんきょく)が有名で、サッカーの応援なんかでもよく使われています。
この記事では、ヴェルディ作曲のオペラ「アイーダ」のあらすじや、有名な凱旋行進曲について解説しています。
アイーダの凱旋行進曲は2024-2025年の東急ジルベスターコンサートのカウントダウン曲でも取り上げられるということで注目度が高まっていると思います!
あらすじや、どんなシーンの曲なのか気になるところですよね。
ヴェルディ アイーダ あらすじ
「アイーダ」は、4幕からなる演奏時間約2時間20分のオペラです。
(第1幕:40分・第2幕:40分・第3幕:30分・第4幕:30分)
簡単なあらすじを紹介します!
アイーダ 主な登場人物
オペラ「アイーダ」の主な登場人物は以下の通りです。
カッコ内は担当するソリストの声域です。
- アイーダ(ソプラノ)
エチオピア王女で女奴隷。愛情、従順さ、優しさを持つ人物。 - アムネリス(メゾソプラノ)
エジプト王女。とても活発。性格は激情的で、感受性に富む。 - ラダメス(テノール)
エジプト軍隊の将軍。情熱的な性格。 - アモナスロ(バリトン)
エチオピア王であり、アイーダの父。祖国愛にあふれている。性格は衝動的で暴力的。 - エジプト国王(バス)
威厳に満ち、堂々とした態度。
アイーダ 第1幕 あらすじ
エジプトの将軍ラダメスは、エチオピアとの戦争で勝利を収めることを夢見ています。
ラダメスは王女アムネリスに仕える奴隷アイーダと相思相愛の仲ですが、アムネリスもまたラダメスに心を寄せており、直感的にアイーダが恋敵であると悟って激しく嫉妬します。
アイーダは父と祖国への忠誠心とラダメスへの愛の間で葛藤します。
アイーダ 第2幕 あらすじ
エジプトは勝利を祝います。
ラダメスは凱旋し、アイーダの父アモナスロが捕虜として連れて来られます。
アイーダの正体は隠されたままですが、彼女は愛と忠誠心との間で苦しみます。
アイーダ 第3幕 あらすじ
アモナスロはアイーダに、ラダメスから軍事機密を引き出すよう圧力をかけます。
アイーダはラダメスを説得して共に逃げる計画を立てますが、ラダメスは誤ってエジプト軍の計画を漏らしてしまいます。
アモナスロの正体が明らかになり、ラダメスは逮捕されます。
アイーダ 第4幕 あらすじ
ラダメスは裏切り者として生き埋めの刑を宣告されます。
アムネリスはラダメスに、アイーダを諦め自分の愛を受け容れてくれるなら助命に奔走すると伝えますがラダメスはそれを拒絶し、刑を受け入れます。
アイーダは密かに彼の墓に入り、二人は永遠の愛を誓いながら共に死を迎えます。
墓の上では、アムネリスがラダメスの魂のために祈ります。
ロメオとジュリエットといい、ウエスト・サイド・ストーリーといい、対立する立場にある2人の愛は報われないのですね……。
ストーリーとしては王道なのですが、愛と立場の間で葛藤する様子は大変ドラマティックですね!
ヴェルディ アイーダ 凱旋行進曲 どんな曲?
ヴェルディ作曲のオペラ「アイーダ」には、いくつか有名なアリアや曲がありますが、ダントツで有名なのが第2幕第2場で演奏される「凱旋行進曲(がいせんこうしんきょく)」です!
アイーダのオペラの中からこの曲だけ演奏されることもありますので、聴いたことのある方も多いのではないでしょうか!
かくいう私も、歌は入りませんでしたが演奏したことあります。
有名なところから直接聴きたい方はこちらから↓
第2幕第2場は、エチオピア軍との戦いに勝利したエジプト軍が凱旋してくるシーンです。
凱旋してくるのはもちろん、エジプト軍隊の将軍であるラダメスです。
このシーンでは、人々の様々な思惑が交錯します。
ラダメスはエチオピア人捕虜の釈放をエジプト国王に願います。
エジプト国王はアモナズロを人質として残すことを条件に捕虜釈放に同意し、ラダメスに娘アムネリスを与え、次代国王にも指名します。
思いが成就し勝ち誇るアムネリス、絶望に沈むアイーダ、復讐戦を画策するアモナズロなどの歌が、エジプトの栄光を讃える大合唱と共に展開していきます。
ヴェルディ アイーダ 凱旋行進曲はジルベスターコンサートのカウントダウン曲
アイーダの凱旋行進曲ですが、東急ジルベスターコンサートのカウントダウン曲として取り上げられることもあります。
過去には第8回(2002 – 2003年)、第24回(2018 – 2019年)の2回取り上げられており、直近の第30回(2024 – 2025年)でも取り上げられることが決定しております!
ジルベスターコンサートについてはこちらの記事に詳しくまとめております!
実際にジルベスターコンサートを聴きに行った感想などについてはこちらの記事をどうぞ!
2024 – 2025年は第30回の節目となる会です。
カウントダウン曲も大変華やかなので、盛り上がること間違いなしですね!
とても楽しみです!
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