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サティ ジムノペディ 意味は?曲を解説!3か月で弾ける?

ジムノペディといえば、癒し系ミュージックの元祖!ともいえるかも知れませんね。
終始ゆるい曲調で、ゆったりとほの暗い空間にぷかぷか浮いているような、そんな情景が思い浮かぶ曲です。
曲名は知らなくても、聞いてみたら「この曲知ってる!」という方、結構いらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、ジムノペディの意味や曲について解説しています。

NHK Eテレで3か月でマスターするピアノ」という、全くの初心者でも「ジムノペディ第1番」をマスターできる!?という驚きの番組が2024年10月から始まるそうで、本当に3か月で弾けるようになるような曲なのか気になるところですよね。

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ジムノペディの意味は?

ジムノペディという言葉、他ではちょっと聞いたことないですよね。

ジムノペディとは、ギリシア語の gymnos(裸の)と pais(子ども・少年)という意味からなり、大勢の青少年が古代ギリシアのアポロンやバッカスなどの神々をたたえる祭典の名称「ギュムノパイデイア(英語)」に由来しており、サティの造語とも言われています。
サティはこの祭典の様子を描いた古代のつぼを見て曲想を得たと言われています。

また、愛読してやまなかった小説からインスピレーションを得て作曲されたとも言われています。

ジムノペディとは大勢の青少年が古代ギリシアの神々をたたえるお祭りを意味する言葉なのですね……。
お祭りといえば賑やかな感じを想像するので、すごく意外な感じでした。
どんなつぼなんだろう……。

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ジムノペディ 実は第3番まである

ジムノペディは第1番から第3番までの3曲で構成されています。
それぞれに指示がありまして

  • 第1番「ゆっくりと苦しみをもって」 (Lent et douloureux)
  • 第2番「ゆっくりと悲しさをこめて」 (Lent et triste)
  • 第3番「ゆっくりと厳粛に」 (Lent et grave)

となっています。

ジムノペディ、よく聞くのは第1番だというのは知っていましたが、実は第3番まであるのですね。

実際に第3番まで通して聴いてみたことがあるのですが、曲の印象自体は3曲ともかなり似ています。
和音が変わるので、「あ、ここで第2番に入ったかな?」「ここから第3番かな?」という感覚はありました。

ジムノペディは3曲すべてに「ゆっくりと」という指示があるので、眠たい時に聞いたら夢の世界に行ってしまいそうですね……さすがの癒し系ミュージックです。

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ジムノペディ 第1番を解説:3か月で弾ける?

ここで一番有名なジムノペディ 第1番を解説していきたいと思います。

ジムノペディ 第1番は、終始遅い3拍子でゆったりと曲が進んでいきます。
演奏スピードにもよりますが、だいたい4分前後の曲です。

ジムノペディ 第1番には気分を落ち着かせる効果もあるとされ、例えば病院で血圧を測定している間に緊張をほぐすBGMとして流されたり、音楽療法の治療の一環として使用されることもあるそうです。
また、演劇やTV番組の静かな場面でのBGMとして流されることも多いですね。

曲の流れとしては、まず伴奏だけの短い前奏の後にメロディーが流れ始めます。
同じメロディーが繰り返されますが、2回目は後半から展開し、伴奏の和音も変わって曲が流れていきます。
一段落したところで前奏が戻ってきて1回目と同じようにメロディーが流れていきます。
再び後半から展開していきますが、メロディーが少し不穏な感じで動き、収束していきます。

「ゆっくりと苦しみをもって」という指示なのですが、曲を聴いているだけですと私はあまり苦しさを感じられなかったので、苦しみの表現ってなかなか難しいですね……。



メロディーは単音で流れていきますので、右手のメロディーを覚えてしまうと弾けるようになるのが早そうですね。

伴奏にはあまり耳なじみのない和音が多用されているので、聴いただけだと難しいように感じますが、実は後半部分の音の動きが少し異なる位でして、だいたい同じ動きを2回演奏すると全曲弾けちゃったりします。
伴奏の左手は音が飛ぶので、正しく音を行き来できるよう練習するのがポイントかなと思います。

後半部分の音の動きが異なるということは、その違いをきちんと意識して弾くことで曲のメリハリも出そうですね。

テンポもゆっくりで楽譜もそこまで難しくないことから、3か月でもなんとか弾けるようになるかな?という気もしますが、ゆっくりの曲は「間がもたない!」と感じてしまい、ついつい早く演奏したくなってしまうこともあります。

和音の移り変わりを楽しみながら聴いたり、演奏したりできるといいのかなと思いました。

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