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オペラ「トゥーランドット」のあらすじや感想、2024年の公演予定は?

有名なオペラ、と一言に言っても数多くありますが、オペラ「トゥーランドット」もその一つと言ってもいいのではないでしょうか。

「誰も寝てはならぬ」というアリア(ソリストによる独唱)がとても有名ですが、いったいどのようなシーンで歌われるのか、そもそもどんなあらすじなのかについてまとめてみました。

オペラ「トゥーランドット」は公演に参加したことも、公演を鑑賞したこともあるのですが、厳かなシーンであったりコミカルなシーン、にぎやかしいシーンや思わず涙するようなシーンなど見どころ聴きどころが盛りだくさんです。

鑑賞した公演の感想もお伝えできればと思います。

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オペラ「トゥーランドット」はイタリアの作曲家プッチーニが最後に作曲したオペラ

オペラ「トゥーランドット」は、イタリアの作曲家プッチーニが最後に作曲したオペラです。

最後に、というよりは、実は完成前に亡くなってしまっていますので実は未完となっています。

しかし、残されていたスケッチ23ページをもとにプッチーニの息子が推したアルファーノにより補作がなされています。

補作についてはすったもんだあったようでして、複数の版がありますが、現在ではアルファーノ補作版が一番ポピュラーになっています。

プッチーニ自身が全曲を作曲できていたらどんな曲になっていたのか興味深いところです。

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オペラ「トゥーランドット」あらすじと「誰も寝てはならぬ」をはじめとした見どころ、感想

オペラ「トゥーランドット」のあらすじを紹介したいと思います!

主な登場人物は以下の通りです。カッコ内は担当の音域です。プラス、一般民衆の位置づけで混声合唱の人たちがいます。

  • トゥーランドット姫(ソプラノ)
  • 中国の皇帝アルトゥーム:トゥーランドットの父(テノール)
  • ティムール:ダッタン国を追われた盲目の廃王(バス)
  • カラフ:身分と名前を隠しているが実はティムールの息子で王子(テノール)
  • リュー:ティムールとカラフに仕える召使。カラフに密かに想いを寄せる(ソプラノ)
  • ピン:皇帝に仕える大蔵大臣の宦官(バリトン)
  • ポン:総料理長の宦官(テノール)
  • パン:内大臣の宦官(テノール)
    宦官(かんがん)というのは、昔の中国の役人で男性の機能を意図的に失った人たちのことですね。
  • 役人(バリトン)
  • ペルシアの王子(テノール)

あらすじを3行でまとめてみました。
結婚したくないトゥーランドット姫はなぞなぞ3問に答えられた人と結婚するけど間違えたら首をはねますよ、というハチャメチャなおふれを出すのですが、トゥーランドット姫に一目ぼれしたカラフがなぞなぞに挑戦する話です。

ティムールやリューが必死に止めようが、目の前でペルシアの王子が首をはねられるところを目撃しようがお構いなし。カラフはなぞなぞに挑み、見事3問正解します。

それに動揺したトゥーランドット姫に、カラフは「夜明けまでに自分の名前を当ててごらんなさい」と逆なぞなぞをしかけます。ここで勝利を確信したカラフによって歌われるのが有名なアリア「誰も寝てはならぬ」です。

あの手この手で名前を探ろうとするトゥーランドット姫にティムールとリューが捉えられてしまいますが、リューが「彼の名前を知っているのは私だけ!秘密を守って死ぬことで彼への愛を示すことができる!」と言って自害してしまいます。

……ここまで作曲したところでプッチーニはこと切れてしまったようです……。

「愛って何!?」と更に動揺するトゥーランドット姫をとうとうカラフが口説き落とし、大団円を迎えます。

 

プッチーニのオペラはバッドエンドものが多いのですが、トゥーランドットは珍しくハッピーエンド、とも言えるかも知れません。でもリューは死んじゃうんですけどね……。

トリノオリンピックのフィギュアスケートで荒川静香さんが金メダルを獲った時に使用した楽曲「誰も寝てはならぬ」がとても有名ですが、ピン・ポン・パンの「こんなおふれやってられねーよ、美しい故郷に帰りたいなあ……」といった中間管理職の憂鬱、トゥーランドット姫の威厳と美しさと傲慢さ、リューの健気さも見どころだと思います。

オペラ公演は演出によってかなり印象が変わってくるのですが、鑑賞した公演ではトゥーランドット姫が序盤でとにかく神格化されていて、なぞなぞが解かれ、逆になぞなぞを解く立場になってだんだんと地に足がついた人間らしさを取り戻していくようにも感じられました。

また、スケッチが残されていたとは言え、個人的には補作部分はそれまでと曲調が結構違うように感じています。

演奏する側も補作部分は結構しんどいです……。

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オペラ「トゥーランドット」2024年の公演予定はある?

オペラ「トゥーランドット」ですが、2024年は英国ロイヤル・オペラの来日公演があるようです!

日時:6月23日(日)15:00、6月26日(水)18:30、6月29日(土)15:00、7月2日(火)15:00
指揮:アントニオ・パッパーノ
演出:アンドレイ・セルバン
会場:東京文化会館(上野)
合唱:ロイヤル・オペラ合唱団
演奏:ロイヤル・オペラハウス管弦楽団

調布市民オペラでの公演も予定されているようです!
日時:9月28日(土)、9月29日(日) ※時間未定
指揮 :村上寿昭
演出 :久恒秀典
会場:調布市グリーンホール大ホール
管弦楽:桐朋学園オーケストラ
合唱:調布市民オペラ合唱団

首都圏以外での2024年での公演情報は探しきれませんでした……。

 

敷居が高いと思われがちなオペラ公演の鑑賞。

確かに、一流のソリストや演出家、オーケストラ、芸術監督を取り揃えた公演はチケットも高額になる傾向があります。(英国ロイヤル・オペラの公演は7万円台のチケットも!)

一方で、市民オペラ団体主催によるオペラ公演は5000円程度のチケット代で楽しむことができるものもあります。

お財布の事情と相談しながらオペラ公演を楽しんでみるのもいいのではないでしょうか。

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