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ショパン 別れの曲を解説!難易度は?実は練習曲!?

『ピアノの詩人』の別名を持つショパン。
さまざまなピアノ曲を作曲していますが、「別れの曲」をご存じですか?

この記事では、ショパン作曲の別れの曲について難易度や実は練習曲!?といったことを解説しています。

ショパンの曲イコールどれも難しい、という印象をなんとなく抱いていますが、曲によって設定されている難易度が実は異なるようです。
ショパンの別れの曲はどうなんでしょう……気になるところです!

また、ショパンの別れの曲、コンサートなどで取り上げられることも多いです。
実は練習曲だと言われているのですがどういうこと!?というのもかなり気になりますね。

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ショパン 別れの曲解説!

ショパン 別れの曲は、「12の練習曲」のうちの1曲として作曲されました。
この「12の練習曲」集ですが、一部の曲は1829年には既に作曲されていましたが、初版は1833年とされています。

この「12の練習曲」の発表時、ショパンは23歳でした。
当時パリのサロンでショパンは既に有名な作曲家、ピアニストとして認知されていました。
この曲集は「ピアノの魔術師」の異名を持つフランツ・リストに捧げられ、2人が知り合うきっかけにもなりました。

齢23歳にして、すでにこんな曲集を作曲していたとは……すごすぎますね!

この「別れの曲」という通称、実はショパン自身がつけたものではありません。
1934年に発表された、ショパンを描いたドイツの伝記映画Abschiedswalzer(ドイツ語)La chanson de l’adieu(フランス語)の邦題が「別れの曲」であり、1935年にフランス語版が日本で上映され大ヒットしました。
この映画のメインテーマとして使われたショパンの曲が、日本では一般的に「別れの曲」と呼ばれるようになったようです。
ちなみに海外では『悲しみ(哀しみ)』や『憂鬱』を意味する 「Tristesse」の愛称で呼ばれることもあるようですね。

映画の題名が曲の通称になってしまうとは……面白いこともあるものですね!

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ショパン 別れの曲 難易度は?

ショパン 別れの曲の気になる難易度ですが、全音ピアノピースのサイトでは「難易度:F(上の上)」に分類されています。

引用:全音ピアノピースサイト » 難易度から探す F(上級上)

ショパンの作品では、他にも革命のエチュードや英雄ポロネーズが「難易度:F(上の上)」に分類されています。

革命のエチュードについてはこちらの記事に詳細をまとめております。

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英雄ポロネーズについてはこちらの記事をどうぞ!

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別れの曲は、楽譜の冒頭だけ見るとシャープこそ4つでちょっと多めではあるものの、テンポもそんなに速くなくそんなに難しくないように見えます。

引用元:IMSLP86297-PMLP01969-chopin-etudes_1.pdf



が、中間部は両手で16分音符進行、臨時記号も多数ありトリッキーに曲が進行していくところがあったりしますので、きちんと楽譜を見て和音の進行をとらえて演奏しないとなんだかよくわからない曲になってしまいそうな感じがします。
また、右手でメロディーを演奏しながら伴走の和音も弾いていく必要がありますので、片手でいかにメロディーと伴走を弾き分けていくか、といった難しさもあると思います。
頭が、というか右手が混乱しそうですね……。

なんとなく速くて細かい音が多いと難易度が上がるような気もしますが、和音の進め方ら片手での引き分けの必要性といった点が、ショパンの別れの曲の難易度としてとらえられているのかな、という気がしますね。

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ショパン 別れの曲 実は練習曲だった!?

前段で解説の通り、ショパン 別れの曲は、「12の練習曲」のうちの1曲として作曲されました。
これらの練習曲は、ショパン自身の練習のために作曲されたとも、また音楽の研究用に作曲されたとも言われています。

12の練習曲は以下のようなラインナップになっています!

  • 第1番 ハ長調『滝』
  • 第2番 イ短調『半音階』
  • 第3番 ホ長調『別れの曲』
  • 第4番 嬰ハ短調『激流』
  • 第5番 変ト長調『黒鍵』
  • 第6番 変ホ短調
  • 第7番 ハ長調
  • 第8番 ヘ長調
  • 第9番 ヘ短調
  • 第10番 変イ長調
  • 第11番 変ホ長調
  • 第12番 ハ短調『革命』

練習曲集ということもあり、さまざまな調の曲がありますね!
曲から曲のつながりもアタッカ(間をあけずに続けて演奏する)であったり、続けて演奏されることを意識した構成になっていたりします。
ショパンは本当に練習曲集としてこれらの曲を弾いていたのでしょうね……。

ショパンの弟子の1人は、別れの曲のレッスン時に「ああ、私の故国よ!」と泣き叫んだとされています
また、ショパンは「一生のうち二度とこんなに美しい旋律を見つけることはできないだろう」と語ったとも伝えられています。
このような逸話があるほど、各練習曲を単体でも、コンサートのプログラムの演目として十分通用する音楽性を持ち合わせています。

ショパンの「別れの曲」、この曲自体を楽しむのも、練習曲集として前後のつながりを意識して楽しむのもよさそうですね!

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