ジルベスターコンサートをご存じでしょうか?
もはや年末の風物詩と言ってもよい、主にクラシックコンサートのお祭りともいえる存在です。
テレビで放送されているのをご覧になったことがある方もいらっしゃるかも知れませんね。
この記事では、ジルベスターコンサートとは?について、歴代のカウントダウン曲、チケットの販売時期などについて解説しています。
私はオーチャードホールでのジルベスターコンサートを一度観に行ったことがあります。
観に行ったのはもうだいぶ前なのですが、カウントダウンが成功するかどうかのドキドキワクワク感、年が明けた瞬間のハイテンションが今でも忘れられません。
- ジルベスターコンサートとは
- ジルベスターコンサート 歴代のカウントダウン曲
- 第1回(1995 – 1996年)
- 第2回(1996 – 1997年)
- 第3回(1997 – 1998年)
- 第4回(1998 – 1999年)
- 第5回(1999 – 2000年)
- 第6回(2000 – 2001年)
- 第7回(2001 – 2002年)
- 第8回(2002 – 2003年)
- 第9回(2003 – 2004年)
- 第10回(2004 – 2005年)
- 第11回(2005 – 2006年)
- 第12回(2006 – 2007年)
- 第13回(2007 – 2008年)
- 第14回(2008 – 2009年)
- 第15回(2009 – 2010年)
- 第16回(2010 – 2011年)
- 第17回(2011 – 2012年)
- 第18回(2012 – 2013年)
- 第19回(2013 – 2014年)
- 第20回(2014 – 2015年)
- 第21回(2015 – 2016年)
- 第22回(2016 – 2017年)
- 第23回(2017 – 2018年)
- 第24回(2018 – 2019年)
- 第25回(2019 – 2020年)
- 第26回(2020 – 2021年)
- 第27回(2021 – 2022年)
- 第28回(2022 – 2023年)
- 第29回(2023 – 2024年)
- ジルベスターコンサート 失敗って?
- ジルベスターコンサート チケットはいつ買える?
ジルベスターコンサートとは
ジルベスターコンサートとは、大みそか12/31に行われるコンサートです。
主にクラシックのコンサートであり、特に大みそかの深夜から元日まで、年をまたいで開催されるものを指すことが多いです。
ジルベスターとは、ドイツ語で大みそか(Silvester=聖ジルベスターの日)の意味ですので、まさに「大みそかコンサート」ということですね。
日本国外では、ウィーンフィルがジルベスターコンサートを開催しています。
もっともこれは、世界中で放送されるニューイヤーコンサートのゲネプロ(通し練習)として行われており、ニューイヤーコンサートと全く同じプログラムで開催されます。チケットも幾分お安めな価格設定になっています。
ウィーンフィルといえば、2024年11月に来日公演がありますね!
10月現在チケットはほぼ完売ですが、公演情報についてはこちらにまとめています。
また、ベルリンフィルもジルベスターコンサートを開催しており、世界各地にて衛星生中継されております。
かつてはNHK-BSで放送されていましたが、最近は放送されておらず翌年2月ごろに録画が放送されています。
ベルリンフィルは演奏が楽しめる公式のサブスクサービスを提供していますので、こちらで中継されているようですね。
ベルリンフィルについてはこちらの記事で解説しています。
日本人の団員さんもいらっしゃってすごいですよね!
ジルベスターコンサート 歴代のカウントダウン曲
日本国内でも色々なオーケストラがジルベスターコンサートを開催しておりますが、一番有名なのは東急ジルベスターコンサートだと思います!
東急ジルベスターコンサートは1995-1996年から毎年12月31日から翌1月1日にかけて東京都渋谷区のBunkamuraオーチャードホールで行われる、テレビ東京主催のクラシック音楽演奏会であり、テレビ東京系列で生中継されます。
オーケストラは東京フィルハーモニー管弦楽団であり、指揮者は毎年変わるようですね。
Bunkamuraオーチャードホールについてはこちらの記事で詳しく解説しています!
実際にジルベスターコンサートを聴きに行った感想などについてはこちらの記事をどうぞ!
ジルベスターコンサートはこれまでに29回開催されています。
歴代のカウントダウン曲を紹介いたします!
第1回(1995 – 1996年)
記念すべき第1回のカウントダウン曲はラヴェルのボレロでした。
指揮は大野和士さんでした。
ジルベスターコンサートのカウントダウンといえばボレロといえるのではないでしょうか!
ボレロはテンポも一定なので、何分かかるかを逆算して演奏を始めればカウントダウンも成功しやすいと思います。
ボレロについてはこちらの記事で詳しく解説しています!
第2回(1996 – 1997年)
ワーグナーの歌劇「タンホイザー」より大行進曲「歌の殿堂をたたえよう」でした。
指揮は大野和士さんでした。
第3回(1997 – 1998年)
レスピーギの交響詩「ローマの松」でした。
指揮は大野和士さんでした。
大野和士さんは3年連続で指揮をご担当されました。
ローマの松は曲のラストが華やかに盛り上がるので、新年を迎えるのにちょうどいいですね!
第4回(1998 – 1999年)
ガーシュウィンのラプソディ・イン・ブルーでした。
この時の指揮は藤岡幸夫さんでした。
ピアノのアドリブソロがあり、カウントダウンを成功させるのには一工夫必要な曲だと思います。
第5回(1999 – 2000年)
第1回以降2回目のラヴェルのボレロでした。
指揮は沼尻竜典さんがご担当されています。
第6回(2000 – 2001年)
マーラーの交響曲第2番「復活」 第5楽章でした。
指揮は小松長生さんでした。
復活、新年を迎えるのにおめでたい感じでいいですよね~。
第7回(2001 – 2002年)
ショスタコーヴィチの交響曲第5番 第4楽章でした。
指揮は井上道義さんでした。
2024年末で引退を表明されている井上道義さん、十八番のショスタコーヴィチでのカウントダウンでした!
引退の理由など詳細は以下の記事に纏めておりますので、あわせてどうぞ。
第8回(2002 – 2003年)
ヴェルディの歌劇「アイーダ」より「凱旋行進曲」でした。
指揮は第7回に引き続き井上道義さんでした。
凱旋行進曲はサッカーの応援などにも使われており、耳なじみがある方も多いのではないでしょうか。
第9回(2003 – 2004年)
ベルリオーズの幻想交響曲 第5楽章でした。
指揮は小林研一郎さんでした。
……この曲、なかなか派手でかっこいいんですけど曲のテーマ的に(魔女の夜宴の夢)ちょっとどうかと思うのは私だけでしょうか……
第10回(2004 – 2005年)
第10回の節目ということで、ラヴェルのボレロが大野和士さんの指揮で演奏されました。
第1回と同じ曲目・同じ指揮者ですね。
第11回(2005 – 2006年)
ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付き」 第4楽章でした。
指揮は小林研一郎さんでした。
年末といえば第九ということで、12月のコンサートで取り上げられることが多かったと思いますが、締めくくりとしてちょうどよかったのではと思います。
第九についてはこちらの記事でも解説しています。
第12回(2006 – 2007年)
エルガーの行進曲「威風堂々」第1番でした。
指揮は尾高忠明さんでした。
威風堂々についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、よろしければご覧ください!
第13回(2007 – 2008年)
レスピーギの交響詩「ローマの松」より「アッピア街道の松」でした。
指揮は尾高忠明さんでした。
第14回(2008 – 2009年)
ガーシュウィンのラプソディ・イン・ブルーでした。
指揮は井上道義さんでした。
第15回(2009 – 2010年)
ホルストの組曲「惑星」より「木星」でした。
指揮は大友直人さんでした。
木星は「Jupiter」として平原綾香がボーカルカバーしたメロディーも有名ですね。
第16回(2010 – 2011年)
マーラーの交響曲第2番「復活」 第5楽章でした。
指揮は小林研一郎さんでした。
第17回(2011 – 2012年)
ラヴェルのボレロでした。実に4回目のボレロですね!
指揮は金聖響さんでした。
確か年越しの5秒前くらいに演奏が終わってしまいました。
ボレロだと、テンポも一定なので調整する等も難しいんでしょうね……。
第18回(2012 – 2013年)
エルガーの行進曲「威風堂々」第1番でした。
指揮は藤岡幸夫さんでした。
第19回(2013 – 2014年)
ワーグナーの楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲でした。
指揮は飯守泰次郎さんでした。
第20回(2014 – 2015年)
シベリウスの交響詩「フィンランディア」(合唱付き)でした。
指揮は山田和樹さんでした。
山田和樹さんといえば、マンガ&ドラマ「のだめカンタービレ」の登場人物、千秋さまのモデルなのでは?というお話もちらほら……。
詳細はこちらの記事をどうぞ!
第21回(2015 – 2016年)
ラヴェルのボレロでした。
指揮は大友直人さんでした。
実に5回目のボレロ、やっぱり演奏しやすいんでしょうね。
第22回(2016 – 2017年)
ボロディンの歌劇「イーゴリ公」より「だったん人の踊り」(合唱付き)でした。
指揮は前年に引き続き、大友直人さんでした。
第23回(2017 – 2018年)
ムソルグスキー(ラヴェル編)の組曲「展覧会の絵」より「バーバ・ヤガーの小屋」、「キエフの大門」でした。
指揮は広上淳一さんでした。
キエフの大門は聴いたことある方も多いので親しみやすかったのではないのでしょうか。
展覧会の絵についてはこちらの記事で詳しく解説しています!
第24回(2018 – 2019年)
ヴェルディの歌劇「アイーダ」より「凱旋行進曲」でした。
第8回以来の2回目ですね。
指揮者はアンドレア・バッティストーニさんでした。
この回、確か早く曲が終わり過ぎて最後の音を20秒くらい引き延ばしたんですよね……ある意味伝説の会でもあります。
第25回(2019 – 2020年)
第15回以来のホルストの組曲「惑星」より「木星」でした。
指揮は山田和樹さんでした。第20回からの2回目ですね。
第26回(2020 – 2021年)
ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」 第4楽章でした。
指揮は沼尻竜典さんでした。
コロナ禍での開催となり、例年と色々勝手が違ったところもありましたが、希望に満ちた選曲でよかったです……!
第27回(2021 – 2022年)
ベートーヴェンの「エグモント」 序曲でした。
指揮は原田慶太楼さんでした。
第28回(2022 – 2023年)
ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」第4楽章でした。
指揮は鈴木優人さんでした。
この曲かなり有名なんですけど、曲の最後が静かに終わるんですよね。
こんな年の超し方、ジルベスターコンサートでは史上初だったのではないでしょうか。
第29回(2023 – 2024年)
チャイコフスキーの交響曲第5番 第4楽章でした。
指揮は小林研一郎さんでした。
久しぶりのご登場でしたね!
小林研一郎さんについては以下の記事で詳しく解説しています。
ジルベスターコンサート 失敗って?
ジルベスターコンサートについては、失敗についても調べられているようです。
失敗とはどういうことなのでしょうか?
ジルベスターコンサートでは、年明けのタイミングと同時に曲が終わる「カウントダウン」が目玉企画になっています。
タイミングがずれてしまい「年明けより先に曲が終わってしまう」「曲が終わりそうにないのでテンポがものすごく早くなってしまう」「年明けより先に曲が終わりそうになってしまうのでテンポがゆっくりになる・最後の音を年明けまでひっぱる」といったことが失敗とされています。
指揮者の人にとってはものすごいプレッシャーだと思いますが、これが話題になり、失敗だけの動画集も作られているようです。
実際の様子が気になる方は見てみると楽しいかも知れません!
ジルベスターコンサート チケットはいつ買える?
東急ジルベスターコンサートのチケットはいつごろ買えるのでしょうか?
2023-2024コンサートの実績を確認してみました。
東急ジルベスターコンサートのチケット取り扱いはテレビ東京オンラインチケットとBunkamuraだけで、他のプレイガイドでの取り扱いはありません。
Bunkamuraでは、Bunkamura会員先行の抽選が2023/11/22(水)12:00~26(日)23:59にて受け付けられていました。
一般販売は2023/12/3(日) 10:00~でした。
テレビ東京オンラインチケットでも取り扱いがありましたが、販売開始日の情報は確認できませんでした。
2つのプレイガイドで販売開始日が大きく異なることも考えにくいので、テレビ東京オンラインチケットでも11月下旬~12月頭の取り扱いと想定できます。
チケットがどうしても入手したい場合はBunkamuraの会員先行抽選に申し込み、その後一般販売にもチャレンジするという形になりそうです。
また、若干ですが直前に機材席の開放があったり、当日券の販売もあるようですので、一般販売でも買えなかった場合はこちらにチャレンジしてみるのもありですね。
2024-2025年の回はちょうど第30回という節目のタイミングですので、内容も盛りだくさんになりそうでチケットの入手が例年以上に難しいことが予想されます。
こちらのブログでも詳細がわかりましたら情報アップしていきたいと思います!
コメント