毎年12/31にテレビ東京で放映される東急ジルベスターコンサート。年越しのタイミングで曲を演奏し終えるカウントダウン企画が見ものです。過去には早く終わり過ぎて曲の最後の音が異様に長かったりしたこともあったようです。ちょっとドキドキしますね。
2023-2024の指揮を務めるのは実に13年ぶり・4回目の登場となる「炎のマエストロ」「コバケン」こと小林研一郎さんです。
小林研一郎さんのプロフィールは?
「炎のマエストロ」「コバケン」の愛称でも知られている小林研一郎さんは1940年4月9日に現在の福島県いわき市で誕生しました。お父様が若いころに音楽家を目指していたことがあり、家には多くの楽譜や音楽書籍があったようです。ご両親に連れられて行った演奏会でベートーヴェンの交響曲第9番を聴いて感動し、音楽の勉強を始めたとのことです。
その後福島県立磐城高校を経て、東京芸術大学の作曲科と指揮科を卒業されています。1974年に第1回ブタペスト国際指揮者コンクールで第1位、特別賞を受賞されました。また、2002年プラハの春音楽祭では東洋人で初めてオープニング「わが祖国」を指揮し、好評を博しました。
これまでにハンガリー国立フィル、チェコ・フィル、アーネム・フィル、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、フランス国立放送フィル、ローマ・サンタ・チェチーリア国立管、ロンドン・フィル、ハンガリー放送響、N響、読響、日本フィル、都響等の名立たるオーケストラと共演を重ね、数多くのポジションを歴任されています。
指揮者のイメージが強い小林研一郎さんですが、入学が難しい東京芸術大学の作曲科と指揮科をどちらも卒業されていらっしゃいます。実際に管弦楽曲も作曲され、ご自身の指揮で演奏されているようで多才さを感じますね。
尚、2024年には第1回ブタペスト国際指揮者コンクール受賞50周年記念ということで、ハンガリー・ブダペスト交響楽団来日公演にて指揮をされることが決まっています。公演予定については以下の記事をどうぞ。
小林研一郎さんのレパートリー
指揮者はどんな曲でもオールマイティに指揮できる!というイメージがありますが、小林研一郎さんには特によく演奏される、レパートリーとも言える曲がいくつかあるようです。主なものについていくつかご紹介したいと思います。
- ベルリオーズの幻想交響曲
- チャイコフスキーの交響曲第5番
- マーラーの交響曲第5番
- ベートーヴェンの交響曲第7番 など
レパートリー曲のラインナップを見ると、曲自体にストーリー性があり、展開がドラマチックなものが多いように思います。得手不得手はどなたにもあるものなのですね。
東急ジルベスターコンサートでは、チャイコフスキーの交響曲第5番より第4楽章でカウントダウンされるとのことです。炎のマエストロの本領発揮ですね。
小林研一郎さんが「炎のマエストロ」と呼ばれる理由は?
「コバケン」こと小林研一郎さんですが、「炎のマエストロ」という愛称で呼ばれることもしばしばあるようです。指揮台の上を所狭しと動き回り、大変表情豊かに指揮をする姿から燃え盛る炎が連想され、いつしか「炎のマエストロ」という愛称が定着したようです。
小林研一郎さんが指揮をされる演奏会で前方の座席に座ったり、CDを聞くと「唸り声」が聞こえてくることがあります。それだけ曲の世界に没頭されている証拠であり、「炎のマエストロ」と呼ばれる所以なのかなと思いました。
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