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オーケストラの弦楽器の種類は?名前、大きさ、特徴、違いをわかりやすく紹介

楽器

オーケストラはもちろん、ポップスのバックバンド、映画のBGMなどでも聴く機会がある弦楽器。

どうも色々な種類があるようだけど詳しくはよくわからない、大きさがちょっとずつ違うような、そうでもないような……種類と名前、特徴と違いについてまとめてみました。

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オーケストラの弦楽器 種類と名前、特徴と違い

オーケストラでは

  • ヴァイオリン
  • ヴィオラ
  • チェロ
  • コントラバス

の4つの楽器がよく使われています。

基本的な構造はどの楽器も同じで、木製の本体に4本の弦(コントラバスは5本のこともあり)が張られています。

4本の弦はそれぞれ音の高さが異なり、左手の指で押さえることで音の高さを変えます。弦を弓でこすったり、右手の指ではじいたりすることで音を出します。

ヴァイオリン

4つの弦楽器の中で最も小さい弦楽器で、一番高い音域を担当しています。
全長はだいたい60cmくらいです。
あごと肩に楽器をはさんで演奏する姿が特徴的ですね。

ソロ楽器としても有名で、日本にも高嶋ちさ子さんや庄司紗矢香さんなど著名なソリストがたくさんいらっしゃいます。

オーケストラの中では

  • 第1ヴァイオリン:主にメロディーを担当
  • 第2ヴァイオリン:メロディーとのハーモニーや伴奏などを担当

の2つのパートに分かれることが多いです。

澄み切った高音から艶のある低音、素早いパッセージから朗々と歌うメロディーまでこなすことができる多彩な表現力が魅力的な楽器だといえると思います。

ヴィオラ

ヴァイオリンと同じくあごと肩で楽器をはさんで演奏しますが、ヴァイオリンより少し大き目の楽器です。
全長70cmくらいですので、ヴァイオリンと区別するのは慣れないとちょっと難しいかもしれません。

オーケストラの中でヴィオラはヴァイオリンの近くに座っていることが多いので、よく見比べると「あ、こっちの楽器はちょっと大きいかな……?」と区別できると思います。

オーケストラの中でヴィオラは主に伴奏を担当することが多く、ややもするとヴァイオリンやチェロの影に隠れがちなことから「ヴィオラ・ジョーク」というものも存在します。
有名なヴィオラ・ジョークの1つを紹介します。

「高価なヴァイオリンを盗まれたくなければヴィオラのケースに入れろ」

……ちょっと扱いがひどすぎると思うのは私だけでしょうか……

ただ、弦楽器奏者のキャリアの最初からヴィオラを選ぶ人は少なく、大抵がヴァイオリンから転向するそうです。
ヴァイオリンは音楽教室などでのレッスンという仕事もあるのにくらべ、プロの奏者としてやっていく覚悟があるからこそヴィオラを選ぶという話も聞いたことがあります。

ヴァイオリンよりさらに艶やかな低音、難しい対旋律やリズミカルな伴奏もこなすヴィオラは知れば知るほどその魅力にはまること間違いなしです。

チェロ

大きさと長さからヴァイオリンやヴィオラのようにあごと肩に楽器をはさんで演奏することはできませんので、床にエンドピンというものを刺して楽器を立てて演奏します。
全長は120cmほどあります。

チェロは温かみのある中低音の音色が特徴で、オーケストラの中でチェロ全員が奏でるメロディーは圧巻です。
また、苦しげにも聞こえる高音域は他の楽器にはない独特の音色で、協奏曲などでよく聴くことができます。

チェロのために書かれたソロ曲も多く、サン=サーンス作曲『動物の謝肉祭』の1曲である「白鳥」は、水面で白鳥が優雅にたたずむ姿がチェロの優美な音色でよく表現されている名曲です。

動物の謝肉祭についてはこちらの記事もどうぞ。

動物の謝肉祭解説!白鳥に水族館、象、ライオン、化石ってなに?
動物の謝肉祭という曲をご存じでしょうか?名前だけは聞いたことがおありだったり、「白鳥」といった、一部の曲をご存じの方、曲名はわからないけど聞いたことある、といった方も多いのではないでしょうか。この曲、どうやら掘り下げてみると他にも面白い曲や...

コントラバス

オーケストラでよく使われる弦楽器の中で最も低い音域を担当します。
全長は180cm近くあります。

コントラバスはチェロと同じく床にエンドピンを刺して演奏しますが、奏者はもはや座ることができず、立って演奏することも。
オーケストラの中ではコントラバス用の椅子が使われていることも多いです。

温かみのある重厚な低音が魅力的です。

コントラバスはオーケストラの中だけではなく、吹奏楽やポップス、ジャズバンドなどで使われることもしばしばあります。
ダブルベース、ウッドベースといった呼び名で呼ばれることも。

 

どの弦楽器もそれぞれの魅力や特徴がありますね!

 

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オーケストラの弦楽器は音の出し方でも種類が分かれる

なお、オーケストラで使われる弦楽器ですが、音の出し方の仕組みによって

  • 「撥弦(はつげん)楽器」
  • 「打弦(だげん)楽器」
  • 「擦弦(さつげん)楽器」

という3つの種類に分類することもできます。

撥弦(はつげん)楽器

弦を指やピックなどではじくことで音を出す楽器です。

ギターやハープ、三味線やお琴などが撥弦楽器に分類されます。

打弦(だげん)楽器

弦をたたくことで音を出す楽器です。

皆さんよくご存じのピアノは、鍵盤を弾くと中でハンマーが弦をたたいて音を出していますので、打弦楽器に分類されます。

擦弦(さつげん)楽器

弦を弓などでこすることによって音を出す楽器です。

ヴァイオリンやヴィオラ、チェロ、コントラバスや二胡、胡弓などが擦弦楽器に分類されます。

一言に弦楽器といっても、音を出す仕組みの違いで分類されていて面白いですね。

打弦楽器と聞いて、「え、弦をたたく!?」とあまりイメージできなかったのですが、よく知っているピアノが打弦楽器ということでなるほど!と思いました。

 

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