世界的なコンクールで好成績を収められたことで注目されている務川慧悟(むかわけいご)さん。
この記事では、務川慧悟さんの親はどんな人なのか、結婚しているのか、弟も音楽家なのか、務川慧悟さんの評価や経歴についてまとめています。
世界で活躍されるようなピアニストを育てたご両親はいったいどのような方なのでしょうか。
弟さんも音楽家なのであればなおさら気になりますね。
また、ご結婚されていらっしゃるのかといったプライベートな事情も気になるところですね。
務川慧悟の親はどんな人?
務川慧悟さんのご両親ですが、務川慧悟さんご自身がインタビューの中で以下のようにお話しされています。
お父さまは旧新日本製鉄にお勤めで、愛知県東海市にある名古屋製鉄所の研究職だったようです。
いつもお忙しくされており、休日も自宅で論文を書いたりなさっていたようです。
お母さまはピアノの先生で、自宅でピアノ教室を開いていらっしゃいました。
自宅にピアノがある環境で、務川慧悟さんご自身も気が付いたら自然にピアノに触れていらっしゃったようです。
鍵盤をたたくと音が出るのが楽しくて、ゲーム感覚で遊んでいらしたようですね。
務川慧悟さんがピアノを始められたきっかけは間違いなくお母さまの影響だと思います。
務川慧悟さんのお母さまは、常識に囚われず何事も務川慧悟さんご自身に主導権を持たせる・考えさせる・行動に移すことを大事にされ、実行されてきたようです。
ピアニストとしてやっていくことの難しさは、務川慧悟さんのお母さまもよくご存じだったのではないかと思いますが、務川慧悟さんご自身の自主性を重んじ応援してきたことで、今の務川慧悟さんがあるのかなという気がしますね。
務川慧悟の弟はクラリネット奏者
務川慧悟さんには弟さんがおひとりいらっしゃいます。
弟さんは務川広貴さんというクラリネット奏者です。
桐朋学園大学ご出身で、irodori ensemble(いろどり あんさんぶる)という管楽器主体の室内楽団などで活動なさっているようです。
お母さまがピアノの先生ということで、弟さんも音楽の道に進まれたのですね。まさに音楽一家といえるでしょう。
ご両親の接し方によっては、子どもが音楽嫌いになってしまうことも十分あり得ると思うのですが、務川慧悟さん・広貴さんお2人の自主性を重んじ応援されたことで音楽家の道を目指す決心をなさったのではないかなと私は思います。
務川慧悟は結婚している?
務川慧悟さんですが、2024年5月現在31歳ということで、ご結婚されていてもおかしくはないお歳かなと思います。
私の方で調べることができた範囲では、務川慧悟さんはご結婚されているといった情報は確認できませんでしたので。おそらくは独身なのではないかなと思います。
また、ご結婚を前提にお付き合いされている方がいらっしゃるとの情報も確認できませんでした。
務川慧悟さんはプロのピアニストとして演奏活動をなさっていらっしゃいますが、パリ国立高等音楽院のフォルテピアノ科に在籍されていらっしゃるということで学生さんであるともいえます。
その状況でご結婚されたり、ご家庭を持つといったことはまだ考えられないのかもしれませんね。
務川慧悟の経歴
務川慧悟さんの経歴について紹介します。
務川慧悟さんは愛知県のご出身です。
お母さまがピアノの先生でしたが、務川慧悟さんご自身は3歳よりヤマハ音楽教室で学ばれています。
地元は田舎だったそうで、幼稚園から中学校までずっと同じメンバーだったそうです。
音楽の授業が終わった後に「ピアノ弾いてよ」と友達に言われてよく弾いており、みんなが喜んでくれるのが嬉しかったのがコンサートの原体験になっているそうです。
中学3年生の時に全日本学生音楽コンクールのピアノ部門で1位となり、本格的に音楽の道に進もうと決心なさったようです。
東京藝術大学に入学されますが、大学1年在学中の2012年に日本音楽コンクールで1位を受賞されたことをきっかけに本格的な演奏活動を開始されています。
その後、パリ国立高等音楽院に審査員満場一致の首席で合格し渡仏されます。
パリ国立高等音楽院第2課程ピアノ科、室内楽科を修了され、2019年秋より同音楽院フォルテピアノ科に在籍されていらっしゃいます。
現在はソロ、コンチェルト、室内楽と幅広く演奏活動を行うと共に、留学記、コラムを連載するなど多方面で活動されていらっしゃいます。
日本音楽コンクールで第一位を同時受賞した反田恭平さんとは、2019年から2台ピアノのツアーを企画され、2台ピアノでパリデビュー、CD制作なども行っておられます。
ツアーはコロナで多くの公演が中止・延期となってしまいましたが、一部が有料オンデマンドコンサートで配信されました。
反田恭平さんについてはこちらの記事もどうぞ。
務川慧悟さんや反田恭平さんの他に活躍されている日本人若手ピアニストの方について以下の記事にまとめていますので、よろしければこちらもご覧ください。
務川慧悟の評価・受賞歴
務川慧悟さんの主な評価・受賞歴についてまとめてみました。
- 2012年:日本音楽コンクール第1位
- 2019年:ロン=ティボー=クレスパン国際コンクール第2位
- 2021年:エリザベート王妃国際音楽コンクール第3位
ロン=ティボー=クレスパン国際コンクールはフランスで最も権威のあるコンクールの1つです。
また、エリザベート王妃国際音楽コンクールは世界三大コンクールの一つとされており、素晴らしい評価を得ているといえると思います。
世界三大コンクールといえば、エリザベート王妃国際音楽コンクールの他にショパン国際ピアノコンクールなどもありますね。
ショパン国際ピアノコンクールの歴代優勝者についてこちらの記事にまとめていますのでよろしければどうぞ。
務川慧悟さんは小学生のころからバッハがお好きだったそうで、その理由が「分析をして論理をもって組み立てていくと、作品として形になるのが良かった」ということだそうです。バリバリの理系ですね……。
東京藝術大学にご進学されてからも、自分で音楽を分析して、それをいかに舞台上でも表現できるようにコントロールするかという傾向が強かったそうです。
フランス留学を経て、心でもって演奏するということや、作曲者がそこで言わんとすることを読み取る大切さ、極端に言ってしまうと作曲者の心が手に取るように分かれば説明はいらない、ということに触れ、務川慧悟さんの中でも変化があったそうです。
フォルテピアノを学びながら、ピアニストとしてどうあるべきかという姿勢もアップデートしてこられ、今では幅広い時代の音楽を演奏されていらっしゃいます。
いろんな時代の作品をきちんと弾き分けることができるというのを理想とされていらっしゃるとのことで、務川慧悟さんのますますの進化が楽しみです!
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