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くるみ割り人形はバレエ音楽 行進曲、花のワルツなどあらすじと解説

くるみ割り人形は、チャイコフスキーというロシアの作曲家が作曲したバレエ音楽です。
行進曲や花のワルツなど有名な曲も多く、一部をどこかで耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

いったいどんな曲なのか、曲のあらすじなどについてまとめました。

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バレエ音楽「くるみ割り人形」作曲の背景

バレエ音楽「くるみ割り人形」ですが、もともとは1816年にE.T.A.ホフマンという方が書いた童話『くるみ割り人形とねずみの王様』を原作としたものと言われています。

音楽単体でも、バレエ公演としてもクリスマスシーズンに演じられることが多いようなのですが、それはこの原作がクリスマスにちなんだお話であることに理由があるようです。

日本ではクリスマスとくるみ割り人形はなかなか結び付かないように思いますが、原作のお話に由来しているのですね。

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くるみ割り人形 あらすじを紹介

くるみ割り人形のあらすじを紹介したいと思います。

主人公クララの家では、クリスマス・イヴのパーティーが開かれています。

招待客でありクララの名付け親であるドロッセルマイヤーは、子どもたちに手品や人形芝居を見せた後不格好なくるみ割り人形を取り出します。

クララはなぜかその人形が気に入り、ドロッセルマイヤーに頼んでプレゼントしてもらいますが、クララの兄であるフリッツがくるみ割り人形を壊してしまいます。

真夜中、くるみ割り人形のことが気になったクララはくるみ割り人形が置かれている大広間に向かいますが、不思議なことにクララの体がみるみる縮んでしまいます。

そこへねずみの大群が押し寄せ、くるみ割り人形が指揮をする兵隊人形たちと戦いが始まります。

戦いはくるみ割り人形とねずみの王様の一騎打ちとなりますが、クララがとっさに投げつけたスリッパがねずみの王様に命中したことでくるみ割り人形が勝利します。

ねずみ軍は退散し、くるみ割り人形は凛々しい王子様の姿に変わります。

くるみ割り人形は自分を救ってくれたクララに感謝し、そのお礼にお菓子の国へと招待します。

お菓子の国では女王である金平糖の精に出迎えられ、クララを歓迎するためにチョコレートやコーヒー、お茶、キャンディなどのお菓子の精たちが次々と踊りを見せてくれます。

しかし、楽しい夢は終わりを迎え、クララは朝自分の家で目を覚まし、傍らのくるみ割り人形をやさしく抱きしめるのでした。

……原作のお話がクリスマスが舞台になっているので、クリスマスシーズンに演じられることが多いのですね。

なぜクララが不格好なくるみ割り人形を気に入ったのかは正直よくわかりませんが、おとぎ話として面白いかなと思います。

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くるみ割り人形 行進曲、花のワルツ、有名な曲は?

くるみ割り人形ですが、バレエ音楽として全曲を演奏する場合の演奏時間は1時間30分ほどあるようです。

それとは別に、オーケストラ演奏会用の組曲としてチャイコフスキー自身がバレエ音楽の中から抜粋したものがあり、演奏時間は20分強くらいです。

こちらの組曲の方が演奏される機会が多いのかなと思います。

有名な曲もこの組曲に入っているものが多いですので、組曲の構成について紹介してみたいと思います。

小序曲

チェロとコントラバスはまるまるお休みという珍しい編成です。

低い音域の楽器がいないことで、軽やかなバレエのイメージがよく表れている曲です。

行進曲

行進曲と聞くと「軍隊マーチ!?」といった印象もありますが、この行進曲は軽やかな調子で曲が流れていきます。

おもちゃの兵隊がかわいらしく更新している姿が目に浮かぶようです。

金平糖の精の踊り

あらすじでも出てきました、お菓子の国の女王である金平糖の精が踊る様子を表現している曲です。

「チェレスタ」という、まるで星降るような音色の楽器が金平糖の輝きをよく表現していると思います。

ロシアの踊り(トレパック)

ロシアの踊りってどんなの!?と思われると思いますが、コサックダンスなどを想像いただけるといいかなと思います。

ものすごい勢いで通り過ぎていく曲です笑

アラビアの踊り

コーヒーの精の踊りがこのアラビアの踊りです。

どことなくエキゾチックな音楽が終始すすんでいきます。

中国の踊り

お茶の精の踊りですね。コミカルでかわいらしい感じの曲です。

あし笛の踊り

おもちゃの笛の踊りです。

中国の踊りもそうなのですが、軽やかにかわいらしく精が踊る様子がフルートで表現されています。

花のワルツ

コマーシャルなどでもよく使われる曲だと思います。

優雅にワルツを踊っている姿が目に浮かぶようです。

オーケストラの中ではホルンやハープといった楽器が大活躍する曲でもあります。

 

バレエ全編を通して鑑賞するのも面白そうだなと思いますが、長いので最後まで飽きずに見られるか不安、という方は、オーケストラの組曲で有名な曲を楽しんでみるのもよいかなと思いました。

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